多くのBtoCビジネスが時代の転換点にあるような気がして仕方ない今日この頃。



夜の梅田。

かつては多くの飲食店が大変な人手でにぎわう日常。金曜土曜でなくても・・・ね。



一等地の路面店、かつては押すな押すなの大盛況だった飲食店の数々、いま見えるのは目を疑うレベルの空席空席空席の波。

え、こんなに歩いている人少なかったっけ、梅田って。





こういう時代とはいえ、状況大転換にもほどがある。



飲食店は夜の営業でお酒が出てナンボ。

昼の営業で回転率を上げてナンボ。



コロナ前ですら、飲食店ビジネスは営業利益率が強くないキビシイ業種なわけで。

1カ月だけでも昨年対比数十%も売上減ったら、そうした利益の積み重ね数か月分以上があっという間に吹き飛ぶ。



そう、 り・え・き が!

売上ではない。利益が、だ。



苦労して修行し、

いい立地の店舗を押さえ、

多額の借入をして店を構え、

一緒に働く仲間とともに切磋琢磨してよい飲食サービスを提供し、

様々な努力をして固定客ファンを増やし、

家賃や人件費や光熱費、営業広告費、グルメサイト掲載費、その他うんぬんかんぬんの経費を支払って、更に税金も払い、

やっとの思いで手にして残ったもの、それが利益。



その利益があっというまに吹き飛ぶという事実。







お店の外から見てるだけで、そのお店の月次BS・PLがどんどん痛んでいくのが容易に想像できる。

店主の苦労は本当に想像を絶するレベルと思料。





5月の一時自粛クローズは諸借入金と給付金などでなんとか乗り切ったとしても、7月の感染人数激増による客数激減のダメ―ジは、飲食店経営上は極めてきついはず。



ワタシがよく歩く阪急三番街、長年やってきたあの店やこの店が次々に無くなっていく現状がただただ恐ろしい。



ちょっと前にオープンした阪急三番街の梅田フードホール、できてそんなに経っていないのに、もうあの店やこの店がなくなっている。

その店舗閉鎖に伴う損失計上額たるや、大変なものではなかろうか・・・と思う。

月〜木の夜の営業時間帯、梅田中心部の飲食店であの空席の波を見ると、事態の深刻度を肌感覚で実感。





テナント物件の退去予告は3〜6か月前としているところが多いもの。

今年の冬、梅田の飲食店街の風景はどのようになってしまっているのか、なんとも恐ろしい。



インバウンドや万博目当てで建築したであろう、細長いビル型のオープンしてそんなに時間が経っていないホテル施設が営業終了の張り紙。設備資金として借入した負債が多額にあるだろうに・・・。



こんなことがあちこちで起こっているわけで。

数か月後には、こうした事案に関連する不良債権の発生が多く顕在化するのでは?!とか思ったり。

近年のホテル建設などで不動産相場が引っ張られてきたようだけど、そうした反動はきつくなるのでは?!とか思ったり。

そもそも最悪のタイミングで消費税を10%に引き上げて、2019.10-12月期GDPは深傷を負っていたところ。





こうした実体経済とは切り離されて、種々の思惑が蠢く株式市場は完全にバブルの様相だが・・・ね。

この実態と株式市場の乖離具合がたまらなく気持ち悪い。





時代の転換点、コロナ対応放置を決め込む政府、そうしたものの狂気といったものを感じる、このところの世間は。